乳幼児医療費助成制度とは?
乳幼児医療費助成制度は、乳幼児をはじめ子どもが病院にかかった時にかかる医療費を市町村などが負担をする制度のことです。
日本では全ての国民が医療保険に加入するという決まりになっているので、どんな人でも医療保険を使って治療を受ければ、医療費は一部の負担だけで済みます。
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しかし、中には高額になる治療も存在し、そういった時には治療費が大きな負担となることもあります。
特に子どもの場合には、大人以上に体調を崩しやすく、すぐに風邪をひいてしまいます。
そういった時の育児の負担を和らげるためと、全ての子供が平等に医療サービスを受けることができるように作られたのが乳幼児医療費助成制度です。
これは住んでいる自治体によってサービスの内容に違いがあり、自治体のお金を使って運営されているサービスです。医療保険のように国が運営しているものではないので、住んでいるところによってサービスを受けられる人と受けられない人ができるという差がでてしまいます。
しかし、近年は乳幼児医療費助成制度を取り入れる自治体が多くなってきており、多くの人がサービスを受けられるようになっているという傾向となっています。
このサービスがあれば医療費の負担が大きく軽減されるでしょう。
助成の範囲と助成方法
乳幼児医療費助成制度は自治体ごとに運営されているので、住んでいる地域によって受けられるサービスに違いがあります。
多くの自治体では生まれてからしばらくの間は医療費がかからないという時期があり、乳幼児の頃には無料で医療サービスが受けられます。
何度病院を受診しても医療費がかからず治療にかかる薬代なども補助が受けられるので無料で治療が受けられます。
何歳まで助成が受けられるのかは自治体により違っており、小学生を卒業すれば助成がなくなるところや18歳になるまで助成が受けられるところなど様々です。
また同じ自治体でも制度が変更されることが多く、以前に比べて女性の範囲が広がっているという自治体も多くあります。
助成方法は最初に病院の窓口で医療費を支払っておき、あとで市役所などで支払った分を払い戻しするという方法があります。
この方法では、最初に一定額の現金を用意しなくてはいけないという点や再度どこかまで行き助成を受ける手続きをする必要があるなど、使う時に少し手間のかかる方法です。
もうひとつは、乳幼児医療費助成の手続きを済ませておけば、診察や治療を受けても窓口の支払いは全くなしになるという方法で、とても便利な方法です。
乳幼児医療費助成制度 手続きの流れ
乳幼児医療費助成制度の手続きをするには、最初に子どもが生まれた時に出生届を出す時に同時に行います。
住んでいる地域の市役所などに行き、出生届の届け出を行った時に職員に乳幼児医療費助成制度の手続きをするような案内を受けるでしょう。
この時に何も言われないのであれば、自分自身で忘れずに手続きの仕方を聞いておきましょう。
出生後すぐに医療費がかかることもあるので、手続きは早めに済ませておく必要があります。
市役所内で出生届けと同じように簡単に手続きができるところがほとんどで、特別な書類は必要ないでしょう。
出生届を出す時に住民票などが必要かどうかの確認をしておくと書類の準備ができておらず手続きができないといった失敗を防げます。
もしも必要な書類がある場合には事前にそれらを準備しておき、手続きをすませ、受給証をもらっておきます。
受給証はその場ではもらえずに後日自宅に届けてもらうという自治体もあります。
また年齢によって使えなくなる時期があるので、数年ごとに更新をする必要があるところもあります。
最初の手続きの時に、今後のことも聞いておくと、受給証の期限切れも防ぐことができます。
あとは診察を受ける時に受給証を持って行くというだけの簡単な流れになります。