本を選べない人は、なぜ増えたか?
適切な本を選べない人が増えた理由は、そのほとんどがインターネットの普及にあります。
例えば不明点がある場合、以前であれば教科書や専門書等を参考にするか、知識の豊富な人に聞くことが必要でした。
現在はインターネットで調べると、ある程度の事柄であれば答えを見つけることができますから、わざわざ本を読む必要性は以前に比べ低下しているため、本を読む習慣が薄れ選択する能力の低い人が増えています。
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本屋へ足を運ぶこと無しに、オンライン購入が容易になったことも原因の一つです。
ECサイトによっては一部内容を閲覧できる書籍もありますが、読めない本の方が多いため、オンラインで購入を済ませるためには、既に読んだ人の意見を聞く以外方法がありません。
漫画が大量に出版されるようになったことも、本を選べない人を増やしています。
漫画には各話ごとの表題はあるものの、詳細な目次は存在しません。
目次が無くても一気に読み進むことができるのも漫画の魅力ですが、本を選ぶ際には目次を見ることが不可欠ですから、本を選ぶ力の低下に繋がります。
近年は専門書の中にも漫画を多用するものが増えたほか、全編漫画で構成する専門書も出版されています。
理解しやすい反面、本を選ぶ力は知らず知らずのうちに衰えてしまいます。
何を基準に本を選びますか?
普段本を選ぶ際には、何を基準にするべきでしょうか。
一般的にはジャンル・著者・知識レベル・レビュー・ジャケット等が基準となります。
ジャンルは興味と直結するため、本を読むための入り口と言えます。
興味の無い本を選んだとしても、途中で飽きてしまう可能性が高くなってしまいますから、ジャンル選びは重要です。
著者を基準にしている人は少なくありません。
同じ著者が書いた本は似ている部分が多いため、読者を裏切らないことがほとんどです。
興味のあるジャンルの本の中で、読者の知識レベルに合致したものが最適な本となり得ますから、本の知識レベルは選ぶ際の重要な要素と言っても過言ではありません。
具体的には、読者に対してどの程度の知識レベルを要求しているのか、どの程度の頭脳の人をターゲットにしているかということです。
例えば社会人並みの知識を必要とする本を小学生に与えた場合、大人にとってどんなに面白い本だったとしても小学生にとっては読みたい本にはなりえません。
逆に幼稚園児向けの本を大人に見せても、興味を引くことはほぼ不可能です。
他人のレビューは本選びの指針にはなりますが、本そのものの価値を決定するものではありません。
特に近年はレビュー操作も見られるため、参考程度に留める必要があります。
読書が好きになる本の選び方
読書が心底好きになるためには、本を読み終わった後に何かが得られたことを実感できるかどうかが重要です。
「何か」は感動でも知識でも良く、読んだことへの対価として「ご褒美」を得ることは、次の読書への動機付けとなります。
そのためにはジャンルを厳選します。ジャンルの厳選は知識欲を駆り立てることにも繋がりますから、積極的に本を選ぶ手助けとなります。
単純な分け方では、最初にノンフィクションかフィクションかの2つに分けることが可能です。
ノンフィクションなら更に歴史物や伝記、科学的なものや学問等に細かく分類されますし、フィクションならSFやファンタジー等に分かれます。
歴史が好きな場合、これとは逆に詳細ジャンルとしてまずは歴史を選択し、そのうえでノンフィクションかフィクションかを選ぶ方法もあります。
続いて目次に目を通し、大まかな構成を判断します。
目次からは読みたい内容が存在するかが大体わかります。まえがきや内容から知識レベルを判断することも重要です。
特に知識レベルを間違えると、読書が無駄になることもありますから注意します。
レビューは読んだ人の趣味や知識レベル、思想等に大きく左右されますから、レビューを参考にする場合は趣味や読書傾向の一致する人の意見のみを参考にすることが大切です。
読書サービスサイトに登録して、趣味や知識レベルが一致する人を見つけることができます。