グランピングとは
「この夏休みはキャンプに行こう」とお父さんが子供たちやお母さんを誘っても、子供たちは「虫が入って来るかもしれないから嫌だ」、「便所が外は嫌だよ」などと言い、お母さんは「料理を作るのが大変だから嫌だ」などと言われたことがある人も少なくないでしょう。
スポンサーリンク
このような不便さを省いて、良い所だけを残したのがグランピングです。
Glamorus(グラマラス)とCamping(キャンピング)を掛け合わせてGlampingという造語になりました。
日本国内では2004年ごろからグランピングが注目されるようになってきました。
キャンプ場を改造してあらかじめ設営されたテントや、キャビンやコテージなどの小屋に泊まるというスタイルが多いです。
テントやキャビンの中はベッドがあったり、便所やお風呂もあり、冷暖房器具もついています。
食事も用意された食材を焼いて食べたり、注文した物を食べるというスタイルが多いです。
家からクーラーボックスに飲み物を入れて持って来なくても、注文すれば飲み物も部屋までスタッフが届けてくれます。
野菜や肉を家から持ってこなくても、現地の方で用意してくれます。
キャンプでの愚痴で多いのが「うまく火をおこせなくて、熱いだけだった」ということですが、火をおこす必要もありません。
キャンプの不自由さや不便さを取り除いたのがグランピングと言えるでしょう。
キャンプとグランピングの違い
キャンプへ行くためには、大変なことや不便なことや不自由なことがいろいろとあります。
まず、肉や魚や野菜や米などの食材を持って行かなければなりません。
荷物が多くなるので、車を持っていない人には、キャンプは無理だという声が多いです。
車があっても駐車場からテントまで遠くて、重い荷物を持って山道を10分に以上歩くことも多々あります。キャンプと言えばテントですが、このテントを張るのも慣れないと一苦労です。
やっとテントを張ることができたと思えば、料理の支度をしなければなりません。
しかし、いざ調理を始めようと思ってもガスコンロや電気コンロではありません。
屋外にある「かまど」で炭に火をつける必要があります。
慣れない人はこれが大変でなかなか火がおこせず、火が起きてもすぐに消えてしまったりして、思うように調理ができません。
子供たちに「いつになったらできるの」などと言われ、「熱いだけだった」という声も多いです。
そして、トイレが屋外だったりお風呂がテントよりも何百メートルも離れていたりします。
せっかく汗を流したのに、お風呂からテントに戻るときにまた汗だくになります。
テントの中には冷房などはないので場所によっては、夜でも暑くて眠れないということもしばしばあります。
キャンプから帰った人は「しんどいだけだったな」、「もう二度と行きたくないよ」などと言うこともよくあることなのです。
グランピングの楽しみ方
グランピングはこのような、キャンプの不便さや不自由さや大変さをすべて取り除いて、良いところ取りをしたという感じです。
食材は現地のスタッフが用意しています。
レストランのように、飲み物や食べ物をオーダーすればOKです。
暑い野外での熱い火おこしも必要ありません。テントを張る必要もありません。
あらかじめ設営してあるテントに泊まるタイプやコテージやキャビンなどの小屋に泊まるタイプが多いです。
テントやコテージやキャビンの中にはトイレやお風呂もあります。
エアコンもついているので暑い思いをすることなく、快適に過ごせます。
グランピング場の中には、カヌーやプールやアスレチックなどを楽しめるところもあります。
「こんなに便利だとキャンプではない」、「不便さや不自由さを味わうのがキャンプの醍醐味だ」、「邪道だ」などと言う人もいますが、初心者はまずばグランピングから体験してみて徐々に不便さを味わえるキャンプ場へと段階的に体験していくのも、一方法です。
食事や宿泊は高級リゾート風ですが、虫取りを楽しんだり川遊びを楽しんだり自然の中で遊ぶことを体験できるロケーションとなっています。
部屋の中で携帯ゲームなどしたりTVを見て過ごすのではなく、ゲームから離れて自然を満喫してください。
きれいな星空やカブトムシや沢カニなど、都会では見ることができない物を見て帰りましょう。