シェア・レンタルサービスって何?
物をなるべく持たず、シェアやレンタルで済ませる事が出来るサービスが増えて来ています。
こうしたサービスはシェアリングエコノミーなどと呼ばれ、日本でも定着しつつあります。
こうしたシェアリングサービスのような考え方はいたる所に存在し、最近では外国人が観光などで訪れる宿を一般の人が空いた部屋を提供する形のサービスいわゆる民泊が話題になっていますが、この民泊もシェア・レンタルサービスの一種と言えるでしょう。
スポンサーリンク
シェアやレンタルするのは何も物だけに限りません。
得意分野のアイディアや能力などを持った人をレンタル出来るサービスもあります。
例えば、旅行などでペットの世話が出来ない人が変わりにペットの面倒を見てくれる人を募集したりするのも今までに無かったサービスです。
人でも物でも無いスペースを提供するサービスとしては空いた場所を駐車場として提供したり、気軽に農業を楽しめるように野菜の種や苗、肥料、農具、資材などが予め常備されている畑をシェアしたりする新しいサービスもあります。
こうしたシェアリングサービスは今後増える傾向にあり、今まで想像もしなかったようなサービスが登場する可能性があり、より個人がそうしたビジネスに参入する事も増えてくるでしょう。
メリット・デメリット
シェアやレンタルのサービスにもメリットとデメリットの両方が存在します。
主なメリットとしては、遊んでいる土地などを有効活用出来る、借り主は格安で借りられて貸主は初期費用がほとんど掛からない、新たなビジネスモデルや消費を促すなどのメリットがあります。
遊んでいる土地は元々利益目的で所有していた訳ではなく、個人や企業が活用されていなかった物を活用しているので借りる方も貸す方にもメリットがある仕組みです。
このように余っている土地が活用されればそれに付随して経済が活性化するという効果もあるでしょう。
主なデメリットとしてはどうしても個人間でのやり取りが多くなるので、トラブルになりやすいという点があります。
企業が貸し出すケースもありますが、個人間でシェアなどを行った場合、借り主からしたら借りた物が思った物と違った、貸主からすれば貸した物が破損しているルールなどを守らないユーザーが居てその対応に苦慮するなどのトラブルがあります。
また、シェアサービスのメリットでもある初期費用不要でこうした市場に参入出来て借り主もそちらに流れるという事は、既存のレンタカーやコインパーキングの大手企業にとっては、死活問題になるというデメリットもあり得ます。
シェアリングエコノミーが抱える課題は?
こうしたシェアリングエコノミーが抱える大きな課題と言えるのは、個人間でのシェアやレンタルのトラブルに対応する法整備が追い付いていないという点です。
シェアリングエコノミーという考え方は、日本ではまだ比較的新しい概念なのでグレーゾーンもしくは違法に近いサービスを取り締まる体制が構築されていないというのは、レンタカー会社などの既存の市場が破綻する事に繋がる可能性もあります。
政府も急ピッチで法整備を急いでいますが、これらの規範意識がシェアリングを生業とする業界に浸透するにはかなりの時間が必要でしょう。
法整備が追い付いていないという課題をシェアリングサービスを行う企業や個人の中には、SNSを通じて透明性の高いサービスを提供したり、個人認証を確実に実施して仲介者側で利用者に安全に利用してもらう取り組みを行っている場合もありますが、まだまだ利用者にとってはリスクが伴うのが現実です。
国の法整備が追い付いていないのも大きな課題ではありますが、それと同じ位に人々にシェアリングエコノミーに対する理解がまだまだ追い付いていないのも課題です。
こうしたシェアやレンタルサービスに対する認知度を上げていくのも今後の課題と言えます。